健診「健康診断」から検診「検査診断」へ
健診とは、健康診断のことを意味し、健康であるか否かを確かめるもので、「特定の病気」を発見していくものではありません。
一方、検診とは検査診断のことで、特定の病気を早期に発見し、早期に治療することを目的としています。
今や健康診断だけでは、健康を維持することは難しくなってきました。検査診断との組み合わせで健康維持をはかる時代です。
三大疾患を検査することで、早期発見による早期治療で治すことができます。
がん疾患
がんは大きく分けて3つに分類されます。
(%)はステージⅠにおけるがんの種類別5年相対生存率
1. 早期発見により完治する確率が高いがん
●子宮頚(91.5%)●腎臓(91.9%)●卵巣(92.6%)●子宮体(94.3%)●膀胱(95.3%)
●乳房(98.2%)●胃(99.1%)
2. 進行の遅いがん
●直腸(96.9%)●結腸(98.1%)●甲状腺(99.4%)●前立腺(100.0%)●喉頭(100.0%)
3. 早期に発見されても生存率の低いがん
●膵臓(36.2%)●肝臓および肝内胆管(54.6%)●胆嚢胆管(63.8%)●食道(78.1%)
●気管・肺(78.2%)
(全国がんセンター協議会加盟32施設における1997-2000年初回入院治療症例より)
赤字は市町村が実施するがん検診です。
健康診断では検査しないがんについては検査診断でフォローすることが大切です。
突然死の予防
生活習慣病(糖尿病・高脂血症・高血圧)が重なるほど心臓病が起こりやすくなります。突然死の75%を占める心疾患を予防するうえでも、普段からの生活習慣が大切です。
要支援・要介護の予防
要介護(要支援)認定者数は2010年度は約506万人となり、前年度に比べ約4.5%の増加となっています。公的介護保険制度がスタートした2000年度と比べると、認定者数は約2倍に増えています。
健康診断では実施しない脳MRI・MRA検査を実施することで、早期発見・早期治療が可能となります。